ラクして成果が上がる理系的仕事術
- 作者: 鎌田浩毅
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2006/05/01
- メディア: 新書
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という訳で読みました。
鎌田先生は、いろいろな仕事術に関する哲学(というよりも基本的な考え方/態度)について、この本を通じておっしゃっていましたが、どちらかというと僕にはこの本の仕事術に関するTips的な記述の方が興味深かったです。
その辺のtipsを、僕が気になったものだけまとめておこうと思います。
- 知的消費と知的生産は違う。アウトプットを前提としない知的活動は、知的消費である事が多い。
- 最終目標を決め、日数や持ち時間で割り算せよ。『割り算法』
- 不完全でも良いから、兎に角アウトプットせよ。『不完全法』
- 何でも良いから、まず書き始める。
- 書く事が無かったら、兎に角枠組みだけでも決める
- 思いつく順番に書けば良い
- とりあえず、クオリティはともかく、最後まで書く。
- 人との対話(自分自身でも可)によって、自分の頭の中のアイデアを呼び起こし、ストーリを練るというのが、書き出しのコツ。『呼び水法』
- 机上は一望出来るように。『一望法』
- クリアフォルダは便利
- 明日の仕事内容は、帰りがけに机上にモノを出しておいて、机上をみれば分かるようにする。
- 自由になる空間、作業スペースを確保せよ
- 思いついたものがあったら、それを入れておくスペースをすぐに作る。(クリアフォルダ等)
- 記録媒体
- ノート:連続性のあるもの
- メモ:覚え書き、「机上に2,3枚置くor貼る」かクリアフォルダに入れてしまう。バラで保存しない。
- ルーズリーフ:ノートとメモの中間、バインダーに綴じるな。ホッチキスで閉じて、クリアフォルダ。
- 人脈
- 相手が言って欲しい事を一言でまとめて返すと、嬉しいもの。
- 特に相手の良い点を指摘するとよい。
- 相手が繰り返し使う言葉を、使う事が効果的。
- クロスリファレンス
- 相互に関係する部分が、複数の本,文書,ノート等にあったら、両者にリンクとなる事を書いておく。
- 真似られる部分はまねする『コピー&ペースト法』
- 知的生産の成果物は、3部に分けるくらいでちょうど良い。『三脚法』
- 学術論文が、序論本論結論となっていることが多いのが好例
- 3部×3章×3節で27節にもなるし。
- 苦労は、分ければ、ラクになる。
とにかく、アウトプットを出すにはどうすれば良いか。そして、ラクに整理するにはどうすれば良いか。を追求していると思います。
あと、”理系的"を"賢い"とほぼ同義で鎌田先生は使っていますので、そこはご愛嬌。