バトルシップ

いやあ、これは面白かったですね。


映画を一通り見てからまず印象に残ったのは、浅野忠信の扱いの良さ。
まあ、パールハーバーが舞台の映画ですからね。
日本人を悪役にしないなら、それなりに良い役に割り当てるのは
商業的にも自然な話では有るのですが。


また、バトルシップってもともとボードゲーム(というかテーブルゲーム?)な訳ですが、
それを映画化したものだと聞いて、どうやって映像化するんだと思いましたが、
思ったよりしっかり映像化出来てましたね。


基本的には、主人公2名がエイリアンをやっつけるというのがストーリーの基本的な目的なのですが、
ヒロインの方もしっかりと目的と行動する場が与えられていて、
典型的な、「男性主人公を食わない程度に活躍するヒロイン」となっています。


最初に戦艦ミズーリ上で、記念式典が有るのですが、
その時点で、最後の一山までの伏線が貼られていますし、
脚本は結構練られている方だと思います。


気になる点を上げると、
宇宙人の目的が侵略だと言うことの表現が分りづらかったのと、
宇宙への通信が妙なビームとして表現していることのSF考証が気に入らないと言うことでしょうか。


ただ、大筋で、「主人公がピンチに追いつめられつつも、その中から成長し、
彼女もゲットしてハッピーエンド」という典型的なパターンを
凄く素直に、マジメに作ったと言うところで、ハズレではないです。


個人的には、急激な丁字戦法のあたりや、パンジャンドラムみたいなやつ
がお気に入りでした。