メン・イン・ブラック3

まあまあ、シリーズ物3作目としては結構頑張ったんじゃないでしょうか。
特に、2作目と違って、主人公2人組の関係性をさらに掘り下げたということでは、
評価したいなあと思います。


本シリーズの世界観では、人間型エイリアンがごろごろ地球に居て、
そのなかに悪役も居るわけですが、この本作の倒すべき悪役については、
一番最初から出てきて、世界観の簡単な説明にも寄与しています。


また、本作はタイムスリップ物でもあるのですが、
タイムスリップ自体を、単に行って帰ってくるだけの
小道具にしてないので、その辺は上手く使ったなあと
思っております。
#アポロ宇宙船発射台の戦闘のことです。


さらに、シリーズ第一作目では、頻出した
「世界の裏側(MIB側)はこうなっていた」というのが、
過去の世界を舞台にして、多く登場したので、
そのへんもそれなりに面白かったです。
アンディ・ウォホールのあたりとか。


また、過去の世界では黒人差別が激しかった訳ですが、
その辺も(ギャグテイストで)扱っており、
中々楽しめました。


気になるところとしては、
トミー・リー・ジョーンズの出番が(思った通り)少なかったことと、
シリーズを通して最後にあるシーン「世界の裏側ではこうなっていた」
が、今回はSF設定的に気に入らなかったという点です。
チップを払うことが回り回って隕石衝突を避けるってのは、もう少し説明が必要なんじゃないですかね。


まあ、なんだかんだでシリーズ第2作よりは楽しめたかなあと思います。
今回は前の2作のどちらよりも、ヒロイン相当の役柄が蚊帳の外感強いのですが、
それでも、十分エンターテイメント作品として成立してましたね。