ダークナイト ライジング

ノーラン監督のバットマンシリーズ最終作な訳ですが、
まあ綺麗にまとめたなと思いました。
特に、一本の作品としてもまとまってますし、シリーズ最終作としてもまとまっております。


ただまあ、キャラクター的には
ベインのイメージがわかなかったと言うか、
物語の終盤まで、よく分からなかったですね。
単なるアナキストみたいに見えて、
バットマンと戦うべきヴィランとして相応しくないように思えました。


ただ、バットマンは基本的にはゴッサム市民を、ゴッサム・シティーを
守ると言うことに非常に強い目的意識を持っているので、
そういう意味では、ベインはヴィランたる資格が有るようにも思うのですが、
どうも、キャラクターが弱いと言うか、
もうちょっと、カリスマ性/知性/肉体的強さが同居していることの奇妙さを
強調した演出を早い段階でしておいたほうが良かったと思うのですよねえ。


物語終盤でバットマンは再度、完全に引退し、
恐らく幸せなプライベートをつかみ、
ロビンが以後ゴッサムバットマンに代わって守るという
描写が成されますが、この辺は割と上手くまとまってて
良かったと思います。


あと、真の悪役が出てくるあたりも、
意外でしたし、全般的に良かったと思うのですが、
どうも前作が出色の出来だったので、
ついつい比較してしまうのか、
手放しで褒められないのですよねえ。


あ、キャットウーマンは可愛かったですよ。
ネコミミもノーランバットマンの世界観に
合ってましたし。